ワイン用ブドウ品種の「龍眼」(または「竜眼」と書く場合もあるようです)をご存知でしょうか。
普段、海外産のワインを中心に飲んでいると見かけることのない品種だと思います。(思いっきり漢字名ですしね)
お察しのとおり日本産のブドウ品種です。
別名「善光寺ブドウ」とも呼ばれているこのブドウ品種は長野県に根付く地元産のブドウ品種なんです。
起源と歴史
起源については諸説あり、中国原産という説と、
アジアとヨーロッパの境目にある世界最大の塩湖、カスピ海の周辺からシルクロードを経由して中国、日本へと伝来し、今の長野県のあたりに定着したという説が主のようです。
ともかく、明治時代頃から長野県の善光寺周辺で栽培されてきたことからこの名が付きました。
1970年代にはマンズワインが苗木を配って栽培を奨励したそうです。
和食にピッタリの優しい味わい
品種の個性としては香りも味わいもニュートラルと言われていますが、個人的に感じるのは少しアロマティックな雰囲気で、白いお花を思わせる香り。酸味も穏やかなものが多いように思います。
全体的に控えめな特徴ですが、このワインの優しさが、繊細な和食に味わいにピッタリです。
その点でいえば、山梨県を中心に栽培されているブドウ品種の甲州と共通点が多いかもしれません。
おすすめの龍眼のワイン
五一ワイン ”エステートゴイチ” 龍眼 塩尻 長野
私が初めて飲んだ龍眼がおそらく五一わいん(長野県塩尻市)の龍眼です。龍眼に限らず、五一わいんのエステートシリーズは非常に品質が高くておすすめです。
コストパフォーマンスも含めて素晴らしい仕上がり。
井筒ワイン GI長野 竜眼
こちらも長野県塩尻市の老舗ワイナリー、井筒ワインです。
井筒ワインのGI長野、NAC(長野県原産地呼称制度)シリーズのワインはどれも品質が高くハズレがありません。また、どの価格帯でもコストパフォーマンスに非常に優れており、こちらのワインは1,000円台で購入できる品質の確かな貴重なワインです。
こちらの記事も併せてご覧ください。
参考文献・サイト
ソムリエ教本2023
【~まるで日本酒!?長野県のブドウ品種「竜眼」とは〜】
知っていたい,こんな品種(75)ブドウ「竜眼」~ワイン用品種「善光寺」として復活~
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