ピノタージュ – 南アフリカの固有品種

南アフリカの気候に対応可能な温暖版ピノ・ノワール

ピノタージュは1925年に、ステレンボッシュ大学の教授であるアブラハム・イザク・ペロルド氏によってピノ・ノワールとサンソーを人工交配種して生まれた黒ブドウです。ピノ・ノワールは冷涼から温和な気候を好む黒ブドウ品種ですが、南アフリカの温暖な気候に対応できるように開発されたのがこのピノタージュなのです。今では、南アフリカを代表するブドウ品種のひとつになっています。

サンソーは南アフリカでエルミタージュと呼ばれていたことから、ピノ・ノワールのピノとエルミタージュのタージュをとってピノタージュと名付けられました。

ピノタージュが初めて商業的目的で植えられたのは1943年のことです。


病害に弱く変異しやすいピノ・ノワールとは対照的に、ピノタージュは頑丈で病気にも強いという特徴があります。また、小粒で果皮が薄いことから比較的容易に高い糖度を得ることができ、アルコール度数は高くなる傾向があります。


ピノタージュはほとんどが南アフリカで栽培されていますが(2009年で6,088ha)、その他にもアメリカ カリフォルニア州、ブラジル、ニュージーランドなどでも栽培されています。


ピノタージュのワインの特徴

酸味は高く、タンニンは中程度。

イチゴ、ラズベリー、レッドチェリーなどの赤系果実の香りを持つ傾向があります。

単一品種でのワインもありますし、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローとのブレンドのワインも一般的です。

ミディアムボディからフルボディのワインが多く、

オーク樽の熟成によってコーヒーやチョコレート、スモークなどの強い風味を得ることがあります。

また、非常に良質なピノタージュのワインは熟成に適しており、熟成するとレザーや肉、タールなどの風味を呈することがあります。


おすすめのピノタージュのワイン

Okha Pinotage(オーカ ピノタージュ)


モトックスさんが輸入している安旨ピノタージュ。チャーミングな味わいが魅力的です。2023年現在、1,000円台で購入することができます。このコストパフォーマンスはさすが!


カノンコップ エステート ピノタージュ


南アフリカを代表するワイナリーのひとつ、カノンコップ。

ステレンボッシュにあるカノンコップでは、ボルドー的なスタイルでこのピノタージュのワインを造っています。

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