11月のとある三連休。
私のワインの師匠である松木リエさんと、Instagramで偶然にもお友達になった齋藤奈紀さんと3人で西馬込にあるワインカフェ・イルドコリンヌに行ってきました。
この3人で会うのは二度目。
表参道のレクサスカフェに行ったのがきっかけで、私と奈紀さんはこのときが初対面でした。(奈紀さんは既知の友人だとすっかり勘違いしていたそうで、3人で大笑いしました)
その時に、「次回はイルドコリンヌで!」と約束して2ヶ月。念願の再開です。
イルドコリンヌの店主・山本香奈さんと松木リエさんは元々大の仲良しということもあり、二人の間で一杯目のシャンパーニュはすでに決まっていたようです。
Champagne Bereche et Fils Brut Reserve シャンパーニュ ベレッシュ エ フィス ブリュット レゼルヴ NV
その一本目のワインがこちら。シャンパーニュ ベレッシュ エ フィス ブリュット レゼルヴ NVです。
ベレッシュ エ フィスは1847年から続く家族経営のシャンパーニュハウスで、ReimsとEpernayの間にいくつか畑を持っているようです。
ハウススタイルとしてWebサイトに挙げられている特徴としては
- TILLING THE SOILS
- OLD VINES
- SLOW FERMENTATION IN OAK BARRELS
- AGEING ON LEES
- UNFILTERED WINES
- UNDER NATURAL CORK
- MANUAL DISGORGING
ということで、古木、樽発酵、澱との接触、無濾過あたりはワインに大きな影響をもたらしそうです。
飲んでみるとほどよくフレッシュ感もありこなれ感もあり、酸味も心地よく感じるものの全体的にはふくよか寄りかな?と感じました。
第一アロマの柑橘類やアプリコット、白桃などが主張しすぎわけでもなく、バターやトーストなどの第二アロマ、わずかなハチミツ感などの第三アロマとうまく溶け合っている感じです。
私の予想ではムニエ主体かピノ・ノワール主体か、という印象でしたが、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエがそれぞれ均等にブレンドされているまさにバランス型でした。
かなり好みでしたよ。
お食事はいつもどおり前菜の盛り合わせとスープ。
前菜の盛り合わせに入っていた鶏肉とえのきのマリネ?がとても美味しかったです。
スープの中に入っていた長細いいんげん豆のようなものもおいしかった。ちょっぴり秋の雰囲気を感じました。
Lelarge-Pugeot Champagne Tradition Extra-Brut ルラージュ・プジョー シャンパーニュ トラディシオン エクストラ・ブリュット
あっという間に一本目をすっからかんにし、二本目はリエ先生のチョイスです。「テイスティングコメント書かなきゃいけないから!」とのことで、お付き合いさせていただきます!(おそらくこの一本分はごちそうになってしまいました)
以前に私も飲んだことがあります。ルラージュ・プジョー シャンパーニュ トラディシオン エクストラ・ブリュットです。
しかも先日、イルドコリンヌで生産者セミナーを実施したとのことでサイン入りボトルをわざわざ開けてくださりました。嬉しい〜〜〜〜〜〜〜!!!!
一本目のシャンパーニュ ベレッシュ エ フィス ブリュット レゼルヴ NVもかなり優しいタイプだと感じましたが、こちらのルラージュ・プジョー シャンパーニュ トラディシオン エクストラ・ブリュットはさらに口当たりがまろやかで、果実も柑橘系というより熟した洋梨や白桃、アプリコット感が強いです。
それもそのはず。ムニエ50%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ10%と、ムニエ主体でした。
以前にラシーヌさんかなにかの企画で格安で購入したムニエ100%のシャンパーニュがあり、それがとても好みだったのですが、こうして飲み比べてみるとやはりある程度シャルドネの比率は担保されていた方がほどよく引き締まっていいのかもな、と思いました。
比べなければそうも思わないのですけれどね。笑
ちなみに販売サイトの情報によれば、ルラージュ・プジョーはビオディナミ生産者で、このワインに用いられているブドウの収穫年は2015と2016。発酵は天然酵母で、ステンレスタンクとフードルを使用。瓶詰めは2017年7月。瓶内熟成は36カ月。デゴルジュマン2020年9月。ドサージュ4g/L-Extra brut。生産量8000本。とのことでした。
ちなみに品種ごとの味わいの違いはシャンパーニュ委員会が出しているこちらのチャートがとてもよくできています。
メインディッシュは今回はパスタにしました!サルシッチャと春菊のカチョエペペです。カチョエペペが好きなんです。
あっという間に食事をたいらげ、香奈さんのおすすめでさらにおつまみも追加しました。
マスカットと生ハム、吉田牧場のモッツァレラチーズと、真ん中にどどんとサツマイモが入ったなんとも大胆なテリーヌです。
Testalonga Raffine Rose テスタロンガ ラフィネ ロゼ 2022
そろそろ解散かな、というところで、香奈さんがさらにもう一本開けてくださりました。鮮やかなエチケットとビビッドなピンクが印象的なロゼワインです。
ブラッドオレンジジュースかと思うほどの濃い色合いです。
自然派のカリスマであるテスタロンガのロゼワイン。ワイナリーは南アフリカのスワートランドに位置しています。そのはっきりとした色調に目を奪われてしまいましたが、たしかに無濾過っぽい濁りがありますね。
アンズやライチ、さくらの香りなど、少しエキゾチックでジューシーさのあるオレンジ〜ピンク色の果実や花のイメージでしょうか。ほどよく全体的にワイルドな印象があるなと思ったら、品種はサンソー100%だそうです。
この日はリエ先生のお誕生日が近かったこともあり、香奈さんの図らいでみんなでお祝いもできました!
イルドコリンヌのバスクチーズケーキ、中がとろっとろで美味しいです。
12時に集合して、気づけば16時前!(!)
すっかり楽しんだランチタイムでした。
ありがとうございました!
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