塩尻ワインを飲み尽くせ!塩尻ワインサークル懇親会

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2020年にHYAKUSHOの田中暁さん、ソムリエの濱一矢さんと立ち上げた塩尻ワインサークルも早いもので今年で4年目となりました。

また、昨年2022年から始めた塩尻市の遊休耕作地の活用プロジェクトの一環である塩尻ワインサークル コミュニティヴィンヤード(会員参加型のワイン用ブドウ畑)も今年で2年目です。

そんな塩尻ワインサークルの中でも東京メンバーが一堂に介する懇親会が開かれました。3月からコミュニティヴィンヤードの第二期の活動が始まって以来、懇親会の形で集まるのはこれが初めてのことです。


会場は、第一期メンバーの一人であり、塩尻ワインサークルの古参メンバーの御用達でもある末広町にあるイタリアンレストラン「osteria il pozzo(オステリア イル ポッツォ)」。
私も以前に伺ったことがあるのですが、ワインはもちろん、料理のクオリティが抜群です。
2021年以来久々の訪問でしたので、大変楽しみにしていました!


6種類の塩尻ワインとお料理を楽しみ尽くした記録です。

MERLOT ROSE (メルロー ロゼ) 2022 / ドメーヌコーセイ

産地:日本/ 長野県/ 塩尻市/ 片丘
ブドウ品種;メルロー 100%
生産者:domaine KOSEI (ドメーヌコーセイ)
アルコール度数:12.5%

ドメーヌコーセイはシャトー・メルシャンで醸造長も務めた味村氏が立ち上げたワイナリーです。世界で戦えるワインを造るためには塩尻でメルローを造るべし、と感じたことから、栽培しているブドウはすべてメルローというこだわりっぷりです。

こちらのワインはそんなメルローで造ったロゼワイン。

正直なところ、赤ワインを選ぶ際の選択肢としてメルローはあまり上位にこないのですが、ロゼワインなら別だと感じます。メルローならではの豊かな果実味と、良い意味で尖った特徴のない特性が、アペロや一杯目として楽しむロゼワインとしてはかなり良い選択肢になり得ます。

無濾過で造られているためか味わいは単調というよりはさまざまなニュアンスを感じます。その一方で外観はほとんど透き通って見え、丁寧な造りが垣間見れます。


前菜は桃のカプレーゼ?です。(遅れて到着したので料理の説明を聞けませんでした…)

爽やかでみずみずしい桃とロゼワインの相性は最高と言う以外にありません。


北小野ブラン.土 2021 / いにしぇの里葡萄酒

産地:日本/ 長野県/ 塩尻市/ 北小野
ブドウ品種:リースリング39%、ケルナー32%、ゲヴュルツトラミネール 29%
生産者:いにしぇの里葡萄酒
アルコール度数:12.5%

2本目はいにしぇの里葡萄酒の白ワインです。

いにしぇの里葡萄酒の稲垣さんは、塩尻ワインサークル立ち上げの時期からお世話になっている造り手さんの一人です。
元々は料理人でしたが今はワイナリー一本。料理人の経験を活かして、ワインのスタイルや価格を決められているなぁと感じます。

稲垣さんには塩尻ワインサークルの活動の中でインタビューも実施させていただいています。ぜひこちらをご覧いただけたらと思います。

当のワインの感想ですが、やはり稲垣さんらしくエッジの効いた白ワインだなという印象です。

リースリング、ケルナー、ゲヴュルツトラミネールというアロマティックな3種類のブドウ品種をブレンドしているこのワイン。実際にワインを飲まなければ、このアッサンブラージュを見ると相当カオスな印象です。

飲んでみた印象は、圧倒的にエキゾチック。

生姜のようなスパイシーで鼻をくすぐる香りが第一印象にあり、参加者の間では「樽を使っているのではないか」と多くの方が感じたほど。実際にはステンレスタンクで熟成されたワインで、樽香はありません。レモンやライチ、香水、白胡椒など、香りが重奏的に楽しめます。アッサンブラージュによって複雑性が見事に表現されている一本だと感じました。


2皿目のお料理はタコのカルパッチョにジェノベーゼソースが添えられたもの。

タコはタウリンの含有量が高く肝機能の改善に効くとのことで、酒量の多いこのような会には最適な冷菜ですね…!


オータムカラー ルージュ 2022/ 城戸ワイナリー

産地:日本/ 長野県/ 塩尻市
ブドウ品種;メルロー 58%、マスカット・ベーリーA 29%、カベルネ・ソーヴィニヨン 6%、プティ・ヴェルド 5%、カベルネ・フラン 2%
生産者:城戸ワイナリー
アルコール度数:?

3本目からは赤ワインです。まずは私が持ち込んだ城戸ワイナリーのオータムカラー ルージュ 2022。今年の春の抽選で当選し手に入れたものです。貴重なワインなのでどうしても塩尻ワインサークルのみなさんと楽しみたいと思っていたもの。念願が叶ってとても嬉しかったです!

特筆すべきはやはりその力強い芳香性。グラスに少し鼻を近づけるだけで、妖艶な香りがプンプンと漂ってきます。

メルローとマスカット・ベーリーAのブレンド比率が高く、野いちごのようなジューシーな香りと風味が前面に出ている印象です。しかし、単に若々しい果実味というよりはしっかりと熟しており濃密な感触を味わうことができます。

明るく軽やかなイメージのメルローやマスカット・ベーリーAという品種からは想像しにくく、また、若いヴィンテージと考えると多少の違和感はありますが、湿った土のような印象もありました。

総じて、どちらかというと水分量が高い果実の印象(密度が高め)、複雑性が感じられ、果実味が中心となる中でも獣やグリーンノートなどのさまざまな要素が非常にバランスよく自然に溶け込んでいるワインだと感じました。

ワイナリーによるこちらのワインの説明文は下記の画像のとおりです。


お肉料理に移りました。

記憶はありますが、だんだん記録はいまいちになりつつあります…


shiojiri pourpre 「斗酒比鄰を聚む」 2021/ いにしぇの里葡萄酒

産地:日本/ 長野県/ 塩尻市
ブドウ品種:メルロー88%、マスカット・ベーリーA12%
生産者:いにしぇの里葡萄酒
アルコール度数:?

ポッツォのワインセラーから、再びいにしぇの里葡萄酒です。こちらはメルローとマスカット・ベーリーAのアッサンブラージュ。ひとつ前の城戸ワイナリーの赤ワインとは、主体となるブドウ品種が共通しています。

ワイン名が少し難しいのですが、「斗酒(としゅ)比隣(ひりん)を聚(あつ)む」と読みます。
陶淵明の詩『雜詩其一』の句「盛年不重來一日難再晨 及時當勉勵歳月不待人」(歳月は人を待たず)に由来するのではないかと思います。

一斗の酒(量の少ないことをいう)があれば、それでよろしい、
近所の者が集まり、酒をくみかわして楽しもうではないか、

http://www2.odn.ne.jp/kotowaza/BBS/KANSI/04-saigetu-hitowo-matazu.htm-3

という意味だそうです。

濃厚な黒系果実(ブラックベリーやカシスなど)の香りと風味が感じられますが、その凝縮感とは裏腹な軽やかさある不思議なワインです。先ほどの城戸ワイナリーの赤ワインを例えるなら小ぶりの野性的な赤い実(野いちご)のある暗い森の中を歩いているようなイメージですが、こちらのいにしぇの里葡萄酒の赤ワインは小学校の時に行った八ヶ岳の林間学校のイメージです。同じく自然豊かな環境ですが鬱蒼というよりは明るい印象や清涼感があり、お友達とお弁当に入っているプルーンやいちじくを交換しているような感じ。(お弁当にプルーンやいちじくが入っていたことはありませんが。笑)

個人的にはもう少し酸味があっても良いかなーという印象でした!


Merlot & Cabernet Franc 相対性 2020/ いにしぇの里葡萄酒

産地:日本/ 長野県/ 塩尻市
ブドウ品種;メルロー 93%、カベルネ・フラン7%
生産者:いにしぇの里葡萄酒
アルコール度数:?

さらにもう一本、いにしぇの里葡萄酒です。こちらはメルローとカベルネ・フランのアッサンブラージュです。

前の赤ワインと比較すると、やはりカベルネ・フランと樽熟成がいい仕事をしているなーという印象です。グリーンノート、樽の香ばしさ、酸味やタンニンがより強調され、飲みごたえがあります。

ここまでいにしぇの里葡萄酒が続いているので当たり前に享受してしまいますが、日本のワインでここまで果実味が凝縮された緻密な味わいのワインはそう多くはないのでは…と思います。

褒め言葉になるのかはわかりませんが、ブラインドで出されたら日本と答えられる自信がありません。

テクニカルの情報は以下のとおりです。

メルロー、カベルネ・フラン(全房発酵)ともに自然発酵させ、12ヶ月の樽熟成(新樽比率60%)を行い、7か月瓶熟成後のリリースとなります。

https://inishe.thebase.in/items/65481281

締めのお料理はパスタです。美味しかった!


サンサン エステート 柿沢メルロ セクションA 2017 / サンサンワイナリー

最後の一本はサンサンワイナリーです。前回(おそらく2年ほど前…)に持ち込んだものの抜栓せずにいたものを店主の福ちゃんが取っておいてくれたようです。ヴィンテージは2017年。ここまで若いワインが続いた中で、一気に長老です。

テクニカル情報は以下のとおりです。

サンサンヴィンヤードのA区画で収穫したメルロを100%使用しました。フレンチオーク樽で10か月熟成させました。

https://www.shoptsudoi.com/items/30737100

久々に、しっかり飲んだなー!と感じた日でした。

城戸ワイナリーのワインを持ち込むのを楽しみにしていた日でしたが、いにしぇの里葡萄酒の実力を改めて感じる日にもなりました。

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