What’s Prosecco? – イタリアのスパークリングワイン「Prosecco (プロセッコ)」って?

Blog

ワイン好きなら一度は飲んだことがあるであろう「プロセッコ」。手頃な価格とフレッシュな味わいが魅力のイタリア産スパークリングワインです。

イタリア国内でも人気の高いプロセッコですが、その名を名乗るにはさまざまな条件があります。

また、近年ではロゼのプロセッコもDOC認定され、ますます勢いづいているスパークリングワインのひとつです。

そんなプロセッコについて、詳しく解説していきます!


産地/ 気象条件

2009年7月17日にDOCに認定されました。

プロセッコの産地は、イタリア北東部のドロミーティ地方とアドリア海の間に位置する2州の中の9県のブドウ畑(ヴェネト州[Treviso, Venice, Vicenza, Padua and Belluno]フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア[Gorizia, Pordenone, Trieste and Udine] )に限られています。

栽培面積は約28,100ヘクタール(+ 2022年には追加で7,500ヘクタールが登録)。

ワイン製造会社は1,173社、ブドウ栽培者は10,398軒、スプマンテの製造業者は364社にものぼります。


生産量や輸出量など (2022年データ)

生産量

推定小売価格 3.35億ユーロ

推定生産本数 6.38億本(うち77.8%がスプマンテ、10%がスプマンテ・ロゼ、12.2%がフリッツァンテ、0.1%がトランクイッロ)


販売量

19%にあたる1,21億本(6.4億ユーロ)がイタリア市場、81%にあたる5.16億本(27.1億ユーロ)が海外市場。


販売チャネル

72%が小売、26%が外食、1.5%が直販、Eコマースは0.5%に留まる。


国内販売シェア

55%が北東部、24%が北西部、12%が中央部、9%が南部と島



プロセッコの特徴

ブドウ品種は85%以上グレーラを使用することを義務付けられています。

その他に白のプロセッコに認められているブドウ品種はVerdiso, Bianchetta Trevigiana, Perera, Glera Lunga, Chardonnay, Pinot Bianco, Pinot Grigio, Pinot Nero(ピノ・ノワールのシノニム)のうち1種類または複数種類を最大で15%までブレンドすることが可能です。


ワインの特徴は以下のとおり

  • 明るい黄色がかった色調
  • きめ細かい泡が長く続く
  • 白い花、リンゴ、洋梨などのアロマ。フレッシュな口当たり。
  • 中程度のアルコール度数。


2020年 ロゼワインがプロセッコとして認定

プロセッコDOCでは以前からロゼタイプのワインも造られていました。ただし、DOCとは名乗れず「スプマンテ・ロゼ」などの名称で呼ばれていました。

プロセッコDOC生産者協会が新名称の使用をEUに申請し、2019年の収穫分から正式にプロセッコDOCロゼとして販売が可能になりました。

ブドウ品種はグレーラを最低でも85%以上使用し、最大15%までピノ・ネロをブレンドすることが可能です。

また、タンク内二次発酵を最低60日間行う必要があります。


プロセッコDOC協会による持続可能性認証システムの取り組み

  • 利害関係者の団結
  • 持続可能性という文化の普及
  • 研究開発、環境、社会(労働者と共同体)、経済
  • 監視 – 報告 – 検証(MRV)システム
  • 生産システムに適応したコンテンツの作成と伝達
  • 検証と報告

また、EUオーガニック認証EQUALITASSQNPImosaico verdeなどの事業・認証にも積極的に関わっています。


おすすめのプロセッコ

ロッカ デイ フォルティ スプマンテ ブリュットNV (トニ)




プロセッコ DOC ブリュット(レ ルーゲ)



プロセッコ DOC スペシャル・キュヴェ ミレジマート (ゾーニン)



プロセッコ ビオロジコ エクストラ ドライ NV ペルリーノ



RDO レヴァンテ プロセッコ エクストラドライ コネリアーノ ヴァルドッビアデネ 2021(R.D.O. Levante Conegliano Valdobbiadene EXTRA DRY Millesimato Masottina)


インポーター&ワインショップ社長のナオタカさんから直接おすすめしていただきました!
プロセッコにしてはやや高級な部類に入りますが、それでも一般的に見たら手の届きやすい価格帯ですよね。


Cason Brusà Cuvèe Extra Dry

Twitterのワイン仲間、Tobaさんからおすすめいただきました。

イタリアワイン専門の風土さんで購入可能です。


カルティッツェ ドライ NV アダミ


価格の時点でプロセッコのイメージを覆す一本です。
葡萄畑ココスさんからおすすめいただきました!

ココスさんのwebサイトによると、「カルティッツェ」とは最近定められたプロセッコにおける最高のテロワールとのことです。


プロセッコ ヴァルドッビアーデネ スペリオーレ ブリュット ソレッレ ブロンカ (Prosecco Valdobbiadene Superiore Brut Sorelle Bronca)


こちらもTwitterのフォロワーさんにおすすめいただいた一本です。


おすすめのプロセッコ・ロゼ

ロッカ・ディ・フォルティ プロセッコ ロゼ ミレジマート [2021]  (トニ)


先日、プロセッコのイベントで同じ造り手のプロセッコ ブリュットを飲んでとても美味しかったです。

造り手はイタリア・マルケ州に拠点を置くトニ社。トニ社はスパークリングワインに特価した生産者で、彼らの手掛けるスパークリングブランド「ロッカ・ディ・フォルティ」は、イタリア国内で一番売れているスパークリング・ブランドです。


プロセッコ ロゼ 0.15 ブリュット ミレジマート D.O.C. (デ ステファニ)


こちらの生産者も以前に飲んで非常に感銘を受けた生産者のひとつです。

ステファニの3代目ティッツィアーノは1960年代にアドリア海に程近いピアーヴェ川沿いに移転させます。フランス ポムロールにも匹敵する素晴らしい粘土質の土壌でした。この土壌は3~4kmにわたり帯状に広がる「カラント」と呼ばれ、水分をたくさん含むスポンジのような役割を持ち、ゆっくりと徐々に水分をリリースしてくれる粘土質土壌とドロミテの山から流れ出る雪解け水が生成するリッチなミネラル土壌からなる土地です。
さらに、アドリア海からはまろやかでミネラルに富んだ風が吹き、一日の寒暖差が大きくワインにとって理想的な酸を与えてくれます。

こちらのワインを輸入しているディヴィーノさんも、熱意があり素晴らしいインポーターさんです。



出典
ソムリエ教本2023

在日イタリア商工会議所資料
Welcome Prosecco DOC Rosé

PROSECCO WINE IS MADE FROM THE GLERA GRAPE.
世界的人気スパークリングワインのプロセッコ!ロゼが公式リリース!

コメント

タイトルとURLをコピーしました